野党党首らが会談 “衆院選で政権交代目指し連携強化”

自民党の岸田・新総裁の選出を受けて、立憲民主党の枝野代表は共産党の志位委員長や国民民主党の玉木代表らと個別に会談し、岸田政権にかわっても政府・与党の問題点は改善されないなどとして衆議院選挙での政権交代を目指し、連携を強化していくことを確認しました。

立憲民主党の枝野代表は30日、共産党の志位委員長、国民民主党の玉木代表、社民党の福島党首、それにれいわ新選組の山本代表と国会内で個別に会談しました。

これらの会談では、岸田政権にかわってもこれまでの政権の政治路線は踏襲され、新型コロナウイルス対応が後手に回ってきた政府・与党の問題点は改善されないなどとして、今度の衆議院選挙での政権交代を目指し、連携を強化していくことを確認しました。

また枝野氏は、志位氏との会談で、今後、立憲民主党による政権が実現した場合、共産党からは、今月締結した共通政策の範囲で、限定的な閣外からの協力を得ることで合意しました。

一方、枝野氏は、一連の会談で、来週召集される臨時国会で行われる総理大臣の指名選挙で、みずからに投票するよう各党首に呼びかけたのに対し、志位氏、福島氏、山本氏は同意したものの、玉木氏は「政策や立場の違いもあり、指名選挙の対応までは一致できない」として応じませんでした。

立民 枝野代表「次の総選挙で自公政権を倒す」

立憲民主党の枝野代表は、記者団に対し「次の総選挙で自公政権を倒し、新しい政治を実現すると確認した。自民党総裁選挙や、きのうの岸田氏の記者会見を見ていても、これまでの政権と本質的なところは変わらない。アベノミクスで格差と貧困が拡大したことへの反省・教訓は示されず、1年半あまりの感染症対策も反省はない。これでは自民党は変わらない、変われない」と述べました。

また、枝野氏は、政権を獲得した場合の共産党との合意について「『限定的な閣外からの協力』で両者の認識が一致したということだ。共通政策の範囲内で協力をしてもらえると思っている。選挙に向けては、これから両党の幹事長・書記局長らの間で話が進められると思う」と述べました。

共産 志位委員長「画期的な合意 新政権を」

共産党の志位委員長は、記者会見で「立憲民主党による政権が実現した場合の『限定的な閣外からの協力』は非常に重要で画期的な合意だ。衆議院選挙に勝って新しい政権をつくりたいという決意を改めて固めた。両党の間で、事実上、すでに候補者が一本化されている選挙区では、双方の立場の違いを理解しながら協力し、さらに一本化できる選挙区を広げるための協議も速やかに進めたい」と述べました。

国民 玉木代表「議論できる国会を取り戻したい」

国民民主党の玉木代表は、記者団に対し「自民・公明両党との対立軸を明確にして勝利をつかむ。安倍政権、菅政権の9年間では、あまりにも与野党の議席数の差があり、権力の傲慢さや緩みを生んだ。もう1度まともな議論ができる国会を取り戻したい」と述べました。

一方、玉木氏は、共産党との連携について、政策や理念が異なるとして重ねて慎重な姿勢を示したうえで「枝野代表には、共産党が入る政権を目指しているのかどうか明らかにしてもらいたい。それは、衆議院選挙で有権者が投票するときの大きな判断材料の1つになる」と述べました。

社民 福島党首「与党への対立軸を示す」

社民党の福島党首は、記者団に対し「政策の点では基本的に一致しており、与党への対立軸を示していく。岸田新総裁が、どういう経済政策をとるかは、まだ具体的に分からないし、森友、加計学園の問題などもしっかり説明すべきだ。説明責任を尽くさない自民党を野党一致して追及していく」と述べました。

維新 片山共同代表「今後も是々非々で」

日本維新の会の片山共同代表はNHKの取材に対し「われわれは『是々非々主義』で、与党と野党の真ん中に立って国会の合意形成に努力し、そのための提案もしてきたので今後もそういう独自路線でやっていきたい」と強調しました。

また「岸田氏が主張する『新自由主義からの脱却』など考え方がよくわからないところがある。『アベノミクス』でやり残されているのは成長戦略で、それをちゃんとやらないからいろいろな問題が起きている。そういう点などについて、国会で議論していきたい」と述べました。

れ新 山本代表「野党一致して衆院選では多数派に」

れいわ新選組の山本代表は記者会見で「自民党は看板が変わろうとも中身は変わらない。野党は、消費税減税と生活を底上げする政策、それに『積極財政』で十二分に一致できるので力を合わせて頑張りたい。衆議院選挙で多数派をとり、国の危機を脱していく」と述べました。