東日本大震災で犠牲 アメリカ人女性の母校に桜のオブジェ

東日本大震災で津波の犠牲になったアメリカ人の女性を追悼しようと、女性の母校である南部バージニア州の大学に現地の日本大使館から桜をイメージしたオブジェが寄贈され、遺族も出席して式典が開かれました。

宮城県石巻市の学校で英語の指導助手をしていたアメリカ人のテイラー・アンダーソンさんは東日本大震災の津波で犠牲になりました。

テイラーさんの母校で日本語教育が盛んなバージニア州のランドルフ・メーコン大学では29日、テイラーさんを追悼し、日米友好の進展につなげようと桜をイメージしたオブジェの寄贈式典が行われました。

式典にはテイラーさんの両親や冨田浩司駐米大使も出席し、この大学の学生が「日米の懸け橋になれるように日本語の勉強を頑張りたい」と日本語であいさつしました。

オブジェは東日本大震災から10年となるのに合わせてアメリカからの支援に感謝する目的で作られたもので、今回、日本大使館が寄贈しました。
父親のアンディーさんは「娘が大切にしていたのは、受け取るより与える方がよいということです。娘が与えたことで、多くの人が長い年月にわたり応えてくれました。それが娘から学んだことです」と話していました。

両親のアンダーソン夫妻は「日米の懸け橋」になるのが夢だったというテイラーさんの遺志を継ぐため「テイラー文庫」と名付けた文庫を設立し、これまでに石巻市などの24の学校に寄贈しています。