田辺三菱製薬 コロナワクチン日本で臨床試験へ 各社で開発進む

大阪に本社がある「田辺三菱製薬」は、海外の子会社が開発を進めている新型コロナウイルスのワクチンについて、10月から国内で臨床試験を始めることになりました。

「田辺三菱製薬」のカナダにある子会社「メディカゴ」は、イギリスの製薬会社と共同で新型コロナワクチンの開発を進めていて、現在カナダやアメリカなどで最終段階の臨床試験を行っています。

田辺三菱製薬は、10月から日本国内でもこのワクチンの臨床試験を始めることになりました。

成長が早いタバコ属の植物にウイルスの遺伝子を組み込み、葉っぱからワクチンの成分を抽出する手法で、会社では、生産にかかる時間は5週間から8週間ほどと比較的短い上、コストも抑えられるとしています。

また2度から8度の温度で保存できるということで、実用化できれば規模が小さい医療機関などでも利用できるメリットがあるとしています。

会社では、このワクチンについて臨床試験が順調に進めば、今年度中にも国に承認申請を行いたいとしています。
新型コロナワクチンを巡っては、国内では「第一三共」や「塩野義製薬」なども開発を進めています。