政府 制限緩和に向け実証事業 飲食店やライブハウスなどで検証

新型コロナウイルス対策をめぐり政府は、ワクチンを接種した人などを対象にした制限の緩和に向け、課題を探るための実証事業の概要をまとめ、飲食店やライブハウスなどで、接種歴の確認や換気状態の計測技術の実効性などを検証するとしています。

政府は日常生活の回復に向け、新型コロナウイルス対策でワクチンを接種した人や、検査で陰性が確認された人などを対象に制限を緩和する方針で、課題を探るための実証事業の概要をまとめました。

それによりますと飲食店やライブハウス・小劇場などのほか、大規模イベントで実施し、ワクチンの接種歴などの確認や、入店者や入場者のリストの作成、換気状態の計測などの技術の実効性を検証するとしています。

また、これらの検証は人数や営業時間の制限を緩和したうえで行い、後日、感染していないか、調査への協力を求めるとしています。

そして当面、
▽飲食店での実証事業は、北海道、埼玉、千葉、神奈川、石川、滋賀、京都、大阪、兵庫、福岡、熊本、沖縄の12道府県で、
▽ライブハウス・小劇場などは、北海道、愛知、大阪、熊本の4道府県で実施するとしています。

また、大規模イベントについては、Jリーグの試合や体操の世界大会での実施を調整していて、政府は近く詳細な内容を公表する方針です。