熊本市のバーやスナック 1年半余で312店が閉店 感染拡大が影響

新型コロナウイルスの感染が拡大したこの1年半余りの間に、熊本市では300以上のバーやスナックが閉店していたことが分かりました。

NHKが、熊本市中心部の繁華街でバーやスナックなど合わせておよそ1500のテナントを仲介している市内の不動産会社2社に取材したところ、去年2月に熊本県内で初めて感染が確認されてから8月末までの1年半の間に、312の店などが閉店し退去したということです。

県によりますと、熊本市中央区の下通などの繁華街には、スナックやバーのほか酒類を提供する飲食店が合わせておよそ2200店あると推計されていますが、こうした店は感染拡大によって時短営業の要請を受けていて、売り上げが大きく落ち込んでいます。

閉店した店の多くは客の減少で、従業員の給料や店舗の賃料が支払えないことが理由でした。

一方で、この1年半の新規契約は208あって、中には一度、退去した飲食店が床面積が狭く賃料が安いテナントを別に契約して、店を続けるケースもあるということです。

不動産会社「美創」の加来圭史郎さんは「去年は、どうしようかと悩んだり、コロナが拡大したりして退去が相次いだ。ことしは、コロナの収束後を見据えて、頑張ろうと考えて続けている店が多い」と話しています。