アメリカ“政府資金枯渇し債務不履行も”財務長官が議会に警告

アメリカのイエレン財務長官は、国債の発行を拡大するための議会の対応が進んでいないことを受けて、このままでは10月18日以降に政府資金が底をつき、債務不履行に陥るおそれもあるとして、議会に警告しました。

アメリカでは、政府が国債を発行して借金できる上限を定めた法律が8月から再び適用され、借金を増やせなくなったため、政府は臨時措置を活用して資金をまかなっています。

27日には議会上院で与党・民主党が主導して借金の上限を一時的に外すための法案審議が行われましたが、野党・共和党の反対で可決されず、資金繰りの見通しは立っていません。

これを受けて、イエレン財務長官は28日、議会上院の公聴会で「このままでは10月18日に臨時の資金もなくなる。アメリカは史上初のデフォルトに陥り、信用と信頼が失われる」と警告しました。

イエレン長官としては、議会が対応しなければ、10月18日以降に政府資金が底をつき、国債の償還や利払いが滞る債務不履行に陥るおそれもあるとして、早急な対応を求めた形です。

与野党の対立の背景には、バイデン政権による巨額の財政支出計画をめぐる攻防が関係していますが、この対立で10月1日からの会計新年度の予算案も成立しておらず、政府機関が閉鎖される懸念も続いています。