中国 各地で電力不足 日系企業などの工場に影響も

中国では、各地で電力の供給が制限され、電力不足が起きています。燃料となる石炭価格の高騰や二酸化炭素の排出量削減のための環境規制の強化が原因とされ、日系企業を含め、工場の操業などに影響が出ています。

中国メディアによりますと、南部の広東省や東部の江蘇省のほか、東北部の遼寧省など、幅広い地域で今月、電力の供給制限が行われています。

これによって、一部の地域では住宅地で停電が起きているほか、企業の操業停止も相次いでいます。

影響は日系企業にも及んでいて、広東省では、精密機器メーカーの工場で週に6日間、夜間以外の電力使用量が通常の半分に制限され、一部の操業を夜間に振り替えているほか、別の電子機器メーカーは、週に5日間、電力使用量が通常の10%に制限され、自家発電で対応しているということです。

電力不足の原因について地元メディアは、火力発電所で使われる石炭などの価格が国際的に高騰しているため電力会社が発電所の稼働率を落としていることや、二酸化炭素の排出量削減のため環境規制が強化されていることなどがあるとしています。

中国政府が、2060年までに二酸化炭素の排出量の実質ゼロを目指すとする中、地方政府が、割り当てられた目標の実現のため規制強化に動いているとみられます。

事態が長引けば企業活動の停滞によって中国経済に影響を広げるおそれがありそうです。