“安全な人工妊娠中絶の実現を” オンラインで啓発活動や講演

意図しない妊娠、出産から女性を守るため安全な人工妊娠中絶の実現を求めるイベントが28日、オンラインで開催され、海外での薬による中絶の普及状況などが報告されました。

このイベントは、毎年9月28日が、世界中の女性が安全な中絶を選ぶ権利を求めてキャンペーンを行う「国際セーフ・アボーション・デー」とされていることから、研究者や若者などで作る団体がオンラインで開いたもので、およそ300人が参加しました。
この中では、主催した団体から、中絶できずに孤立したまま出産し、赤ちゃんを遺棄してしまうケースや、日本の法律で中絶には原則、配偶者の同意が必要とされるため意図せず出産に追い込まれるケースなどがあるとして、女性の命や権利が守られるよう法律の整備などを求める要望書を厚生労働省に提出したことが報告されました。

また、講演した金沢大学の塚原久美非常勤講師は、日本で行われている外科的な処置による中絶は母体を傷つけるおそれがあると指摘し、「飲み薬で中絶を行う『中絶薬』は世界77か国ですでに承認され、WHO=世界保健機関も安全性が確認された方法だとしている。日本でも承認に向けた動きが進んでいるが、費用を含めてすべての女性がアクセスしやすい形で導入される必要がある」と話しました。