IHI アンモニア使った発電事業へ マレーシアの電力会社と連携

大手機械メーカーのIHIは、マレーシア最大手の電力会社と連携し、アンモニアを使って火力発電所から出る二酸化炭素を減らす事業に乗り出す方針を固めました。燃やしても二酸化炭素が出ないアンモニアを使った発電技術は日本が先行していて、海外への展開は初めてとなる見通しです。

関係者によりますと、IHIは、マレーシア最大手の電力会社、テナガ・ナショナルなどとアンモニアを使った発電事業に共同で取り組む方針です。

マレーシアの石炭火力発電所に、燃やしても二酸化炭素が出ないアンモニアを燃料に混ぜる技術を導入し、発電によって出る二酸化炭素を20%、削減することを目指すということです。

また、アンモニアを製造する段階でも再生可能エネルギーを使い、二酸化炭素の排出削減につなげるねらいです。

日本が先行しているアンモニアを使った発電技術が、海外に展開されるのは初めてとなる見通しです。

石炭火力発電をめぐっては、世界で脱炭素の機運が高まる中、先進国を中心に削減に向けた動きが広がっています。

ただ、マレーシアは電力の半分近くを石炭火力に頼っていて、再生可能エネルギーを使った発電が普及するまでの間、日本が得意とする技術でどれだけ二酸化炭素の排出削減につなげられるかが焦点となります。

IHIは来週、オンラインで開かれるアンモニアの調達や活用方法に関する初めての国際会議で、覚書を交わす方向で調整しています。