大手商社 「アンモニア」事業を強化 二酸化炭素の排出量抑制へ

温室効果ガスの削減が一段と求められる中、大手商社の間では、二酸化炭素が出ない燃料として発電向けの活用が見込まれる「アンモニア」を安定的に調達するため、プラント建設などに参加する動きが活発になっています。

アンモニアは、燃やしても二酸化炭素が出ない性質があり、火力発電で石炭と混ぜて燃料に使うと二酸化炭素の排出量を抑制できるとして、今後、国内で需要が高まると見込まれています。

こうした中で伊藤忠商事は、カナダでアンモニアを製造するプラントの建設に向けて、マレーシアの国営石油会社などとの間で検討を進めています。

火力発電をはじめとする燃料向けに日本へ船で輸送できるかなどを調査し、5年後の製造開始を目指しています。

水素・アンモニア事業室の森俊之室長は「商社としてもアンモニアのサプライチェーンの構築を進めていきたい」と話していました。

また、三菱商事が、アメリカ南部で現地の企業とともに、2020年代後半から年間100万トンのアンモニアの製造を目指しているほか、丸紅がオーストラリアでアンモニアを生産し、日本へ運ぶ事業の実現に向けた調査を進めています。

2030年に向けて温室効果ガスを2013年度と比べて46%削減する政府の目標が掲げられる中、大手商社の間ではアンモニアを安定的に調達する事業への参加の動きが、活発になっています。