エアコンに“換気機能” コロナ禍ニーズに対応した開発相次ぐ

新型コロナウイルス対策として換気の徹底が呼びかけられる中、電機メーカーの間では、換気の機能を備えるなど、コロナ禍のニーズに対応した家庭用のエアコンを相次いで開発しています。

家庭用のエアコンは換気ができない機種がこれまで一般的でしたが、ダイキン工業は外の空気を取り込むだけでなく、室内の空気を外に排出できる製品を開発し、来月、発売します。

室外機に排気などを行う専用の装置が取り付けられていて、冷房や暖房の運転をしながら換気ができるということです。

舩田聡専務は「コロナ禍で自宅にいる時間が長くなり、エアコンに換気などの機能を求める声がより強くなっている」と話しています。

また、パナソニックも換気の機能を搭載したエアコンをことし11月に発売するほか、日立ジョンソンコントロールズ空調は、AI=人工知能で室内の二酸化炭素の濃度を推定し、換気のタイミングを知らせるエアコンを開発しました。

業界団体によりますと、在宅時間が長くなる中、家庭用エアコンの国内の出荷台数は、去年、過去最多となりましたが、このところは巣ごもり需要が一巡したという見方も出ています。

こうした中、メーカー各社としては、コロナ禍のニーズに対応した製品を開発することで新たな需要を掘り起こすねらいがあります。