政治

自民党総裁選 あす投開票 4人の候補 最後の追い込み

あす投開票が行われる自民党総裁選挙。4人の候補者は、自らが党所属議員に個別に働きかけるなど、国会議員票の上積みに向けて最後の追い込みを図っています。
また、各派閥は上位2人による決選投票になることも見据えて、幹部が所属議員に対応を呼びかけるなど、最終盤の動きが活発になっています。

河野氏 みずから国会議員に電話かけ支持拡大図る

河野規制改革担当大臣は、閣議の後の記者会見で「相当な突破力を用いてコロナ対策を進めていかなければならず、それができるのは、ワクチン接種の実績を見てもらい『やはり河野太郎しかいない』ということになるのではないか」と述べました。

そのうえで河野氏は、記者団から「1回目の投票で2位だった人を決選投票で選ぼうという動きもあるが、どう考えるか」と問われたのに対し「私が総裁に選ばれれば、決選投票でも党員の声がきちんと反映されるルールにしていきたい。今回も、ルールは違うが、国民の声にきちんと耳を傾けた総裁選挙が行われるものと信じている」と述べました。

このあと河野氏は、陣営の幹部を務める伊藤 元金融担当大臣や坂本一億総活躍担当大臣らと党本部を訪れ、二階幹事長と会談しました。

出席者によりますと、河野氏が支援を求めたのに対し、二階氏は「頑張ってもらいたい」と応じたということです。

また河野氏は、まだ態度を決めていないとみられる議員を中心に電話をかけるなどして支持拡大を図りました。

岸田氏 派閥の臨時総会「全てをかけて戦い続ける」

自民党の岸田前政務調査会長は、午後、自らが率いる岸田派の臨時総会に出席し、所属議員を前にあいさつしました。

この中で、岸田氏は「われわれは決して派手ではないが、着実に多くの国民の支持を積み上げてきた。私たちが訴えてきた『新しい資本主義』や『デジタル田園都市構想』、外交・安全保障をはじめ、さまざまな政策が多くの国民の心に届いてきた結果であり、成果だと確信している」と述べました。

そのうえで「あす開票が終わるまで決して予断は許されず、1つのミスや失言が、大きく勝敗に影響するという緊張感を持ち続け、頑張り通さなければならない。私の全てをかけて、結果が出るまで戦い続ける所存だ」と強調しました。

そして、岸田派は、所属議員全員が、ほかの候補者の支持を表明している議員にも個別に接触して働きかけ、国会議員票のさらなる上積みを図ることを確認しました。

高市氏 国会近くの神社参拝「人事を尽くして天命を待つ」

自民党の高市前総務大臣は、28日午後、国会近くの日枝神社に、陣営の選挙対策本部長を務める古屋 元国家公安委員長ら10人の議員とともに参拝しました。

このあと高市氏は記者団に対し「きょうまで正々堂々とよい選挙戦をさせてもらったことにお礼を申し上げた。人事を尽くして天命を待つ。多くの人の志や、政策への理解が進んでいると信じて、最後の1秒まで一生懸命戦う」と述べました。

これに先立ち高市氏は、党本部で二階幹事長と会談し、告示以降、総裁選挙の事務作業が滞りなく進んでいることに謝意を伝え、二階氏は「きょう一日、まだあるので頑張ってもらいたい」と激励したということです。

野田氏 陣営の会合で「最後まで一番を目指して頑張り抜く」

自民党の野田幹事長代行は夕方、国会内で開かれた陣営の選挙対策本部の会合に出席しました。

会合で、野田氏は「20人から始まった私たちの陣営が守るのは、国民1人1人の暮らしだ。1人で苦しんでいる人や泣いている人がいたら、そこに飛び込む自民党につくり変えていきたい」と述べました。

そのうえで「きょうも、たくさん電話をさせていただいた。出遅れが響いていて本当に苦労をかけているが、最後まで一番を目指して頑張り抜く」と強調しました。

また、これに先立って、野田氏は自らが会長を務める、生殖補助医療に関する法整備を検討する超党派の議員連盟の会合に出席しました。

この中で野田氏は「恥ずかしいことでも、後ろめたいことでもない大切な治療なのに、精子や卵子の提供はまだこっそり行われている。日本の社会のゆがみを変えていきたい」と訴えました。

コロナ禍での総裁選 各候補はネット上の運動に力入れる

今回の自民党総裁選挙で、各陣営はインターネット上での選挙運動にこれまで以上に力を入れています。

今回の自民党総裁選挙は、27の都道府県で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出されている中で行われています。

このため、全国各地で候補者が支持を訴える街頭演説会は見送られ、国民からの質問に候補者が直接こたえるオンラインでの政策討論会が初めて行われ4日続けて行われました。

また、各候補者や陣営によるSNSでの発信もこれまで以上に活発に行われています。

河野氏は、ツイッターに総裁選挙専用のアカウントを作って立候補を表明した今月10日から発信を始めました。

岸田氏は、インターネット上に目安箱を設けて、寄せられた質問や意見に回答する様子を「ユーチューブ」で配信しました。

高市氏は、自身の総裁選挙の特設サイトを立ち上げ、政策ごとの画像を掲載しSNSでの拡散も依頼しています。

野田氏は、総裁選挙の期間中、活動の様子を毎日、ブログなどにつづって発信しています。

一方で、自民党の国会議員には、今回の選挙で、みずからが支持する候補者をツイッターで表明するケースも多くみられるなど、総裁選挙の様子も大きく変化しています。

最大派閥の細田派 “高市氏か岸田氏”

自民党最大派閥の細田派は、派閥幹部が所属議員に個別に電話で連絡し、決選投票になった場合の対応を伝えました。

この中では、派閥として高市前総務大臣と岸田前政務調査会長を支持すると決めたことを踏まえ、2人のうち、いずれかが決選投票に進んだ場合には、まとまって支持するよう呼びかけました。

二階派 事実上の自主投票

自民党二階派は、午後、国会近くの派閥事務所で会合を開きました。

会合で、派閥の会長代行を務める河村元官房長官は、派閥内で意見が分かれていることを踏まえ、「それぞれの立場は十分に尊重したい。自分の応援している候補者が決選投票に進まず、迷うことがあれば、二階幹事長や幹部に相談してもらいたい」と述べ、二階氏も「そのとおりだ」と応じました。

そして決選投票になった場合も、それぞれの判断に委ね、事実上の自主投票とすることを確認しました。

このあと河村氏は記者団に対し「できるだけまとまっていきたいという思いはあり、気持ちは1つだ。しかし、候補者と特別な縁がある議員や、すでに陣営の体制の中で頑張っている議員もいるので、それを尊重しようということだ」と述べました。
一方で二階幹事長は、これに先立ち開かれた記者会見で「候補者は、一生懸命、日頃から考えていることを主張しており、『自民党には幅広い人材がいる』と国民や党員に安心感を与えたと思っている」と述べました。一方で、自身が支持する候補者については「まだ決めていない。党全体や党員の声を聞いて、まとめていくことが幹事長の仕事であり、私が方向付けをしてはダメだ」と述べるにとどめました。
また、決選投票になった場合の二階派の対応について、記者団が「派閥としてまとまって対応すべきか」と質問したのに対し「対応したくない人は出ていってもらうよりしかたない。プロの世界だから、愚問ではないか」と述べ、派閥として結束して行動する考えを強調しました。

石原派 臨時総会も“決選投票の対応までは議論は行われず”

自民党の石原派は午後、国会近くの派閥事務所で臨時総会を開きました。

この中で、会長を務める石原・元幹事長は「派閥としては自主投票にしていて、いまはそれぞれ陣営が分かれている。決選投票が非常に濃厚になってきたので、各自、道理をわきまえて、難局に当たっていこう」と述べました。

このあと会合では、選挙の情勢について意見を交わしましたが、出席者によりますと、決選投票になった場合の対応までは議論は行われなかったということです。

茂木外相 岸田氏支持の考え示す

自民党竹下派の会長代行を務める茂木外務大臣は、閣議のあとの記者会見で「われわれのグループとしては大半が岸田氏支持でまとまり、方向性は明確になった。ベテランから若手までの登用を含め、一番ぶ厚い体制を築けるのが岸田氏だ。衆議院選挙や来年夏の参議院選挙を見据え、安定政権をつくる観点からも岸田氏支持の声が大きかった」と述べました。

そのうえで「私も完全にその考え方を共有している」と述べ、みずからも岸田氏を支持する考えを示しました。

坂本一億総活躍相 河野氏陣営「厳しい情勢も 最後の力を」

河野規制改革担当大臣の陣営の選挙対策本部で事務総長を務める、坂本一億総活躍担当大臣は閣議のあとの記者会見で「先行逃げ切りで、私が事務総長になったときは『1回目の投票で決めましょう』というようなことだったが、やはり、なかなか、そこは厳しく、党員票は、なかなか急激な伸びが見られない。国会議員票も連日いろんな情報が入ってきて『ひっくり返された』『ひっくり返した』の連続であったので、非常にプレッシャーも感じた。 ここに来て厳しい情勢もあり、それを跳ね返すだけの最後の力を振り絞らなければと思っている」と述べました。

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