東山魁夷などの偽物版画流通 画商ら著作権法違反の疑い 逮捕へ

戦後を代表する日本画家、東山魁夷などの作品をもとにした偽物の版画が流通していた問題で、警視庁は大阪の画商と奈良県にある工房の経営者がこのうち一部の制作や販売に関わったとして、27日にも著作権法違反の疑いで逮捕する方針です。
偽物の版画はこれまでに100点以上が確認されていて、警視庁が関連を捜査しています。

著作権法違反の疑いが持たれているのは、大阪市で画廊を営んでいた50代の画商と、奈良県大和郡山市にある版画工房の経営者です。

日本画家の東山魁夷や平山郁夫、それに片岡球子の合わせて10の作品をめぐっては、数年前から偽物の版画が東京や大阪の百貨店などで流通していたことが画商で作る組合の調査で明らかになりました。

組合からの刑事告発を受けて警視庁が捜査した結果、このうち東山魁夷の作品「草青む」などをもとにした偽物の版画について、この画商と工房の経営者が制作や販売に関わった疑いがあることが分かったということです。

警視庁は2人を27日にも逮捕する方針で、今後、詳しいいきさつを調べることにしています。

また、東京の鑑定機関が所有者などから持ち込まれた版画を鑑定した結果、偽物と確認されたのはこれまでに少なくとも120点に上っているということで、警視庁が関連を捜査しています。