インド モディ首相 “コロナワクチン不足する国へ供給再開”

インドのモディ首相は国連総会で演説し、新型コロナウイルスのワクチンの輸出を近く再開すると述べ、ワクチンの製造拠点として世界に貢献する姿勢を強調しました。

インドのモディ首相は25日、国連総会の演説で、新型コロナウイルスのワクチンについて「インドは人類に貢献する義務を理解し、ワクチンが不足する国への供給を再開する」と述べました。

インドは世界的なワクチンの製造拠点ですが、国内での爆発的な感染拡大を受け、4月以降輸出を停止していました。

モディ首相としては、国連総会の場でワクチンの輸出再開を宣言することで世界の感染対策に貢献する姿勢を強調した形です。

また、モディ首相はインド太平洋地域で海洋進出の動きを強める中国を念頭に「海洋を拡大と排除の競争から守らなければならない。ルールに基づく秩序を強化するために国際社会が団結して声を上げなければらない」と述べ、国際社会が一致して対応する必要性を強調しました。

さらにイスラム主義勢力タリバンが再び権力を掌握したアフガニスタン情勢について「アフガニスタンがテロを広げるために使われてはならない」と述べ、危機感を示しました。