陸上100メートル 今シーズン最後のレースは小池が優勝

東京オリンピックの陸上男子100メートルに出場した山縣亮太選手、多田修平選手、小池祐貴選手の3人が今シーズン最後の100メートルのレースに出場し、小池選手が10秒19のタイムで優勝しました。

大阪市で行われている陸上の全日本実業団選手権の男子100メートルには、東京オリンピックで予選敗退に終わった山縣選手や多田選手、それに小池選手の3人がそろって出場しました。

3人はいずれもオリンピック後初めての100メートルのレースで、これが今シーズン最後のレースとなります。

それぞれ別の組に出場した予選では、小池選手が中盤以降伸びのある走りを見せて、無風のなか10秒24をマークして全体トップのタイムで決勝に進みました。

一方、9秒95の日本記録を持つ山縣選手は10秒43、多田選手は10秒36と本調子とは程遠いタイムで、決勝進出を決めたものの体の状態を考慮して決勝は棄権し、今シーズンを終えました。

決勝は小池選手がスタート直後に出遅れましたが、得意の後半で巻き返し、向かい風0.5メートルの条件のなか10秒19をマークして優勝しました。

小池選手は来年の世界選手権に照準を合わせていて、弾みがつくレースとなりました。

小池「世界選手権の決勝を目指す」

小池祐貴選手は今シーズン最後となった100メートルのレースを振り返り「走る直前に右ふくらはぎがけいれんし、スタートはけががこわかったのでゆっくり出た。きょうは後半の走りをテーマにしていたのでリードされた展開でも落ち着いていけたと思う。タイムが出せず少し残念なところもあるが勝ててほっとしている」と話していました。

今後に向けては「オリンピックが終わってから体を変えていかなければいけないと思った。筋力など体のベースとなる部分を課題にして練習に取り組み、来年の世界選手権の決勝を目指して頑張っていきたい」と意気込んでいました。

山縣「とにかくパワーをつける」

山縣亮太選手は決勝を棄権した理由について、去年痛めた右ひざを最近の練習で再び痛めていたことをあげ「今回は来年の世界選手権の参加標準記録を突破するチャンスがあればと思っていたが、予選を1本走ってみて体の調子があまりよくなかった」と話しました。

山縣選手は25日が今シーズン最後のレースだということで「来年に向けてしっかり体のコンディションを整えて鍛えないといけないと思った。とにかくパワーをつける必要がある。ただ、ひざのこともあるので、どうやってひざに負担をかけずにベースアップするか、そこが大事になる」とシーズンオフの具体的な課題をあげていました。

多田「筋力を増やして力強い走りを」

多田修平選手は、決勝を棄権した理由について「来年の世界選手権の参加標準記録である10秒05の突破を視野に入れていたが、コンディションがあまりよくなく、予選で思いどおりの走りができなかった。決勝でそのタイムを切るのは厳しいと思い、休んで冬の練習に備える形をとることにした」と説明しました。

一方、今大会でこれまで使用していたスパイクと底の形状が違うものを試したことを明かし「新しいスパイクの感覚をつかめたことはよかった。まだ接地の瞬間に感覚が狂ってしまうところがあるので、自分でそのスパイクを扱えるようにしていきたい」と話していました。

今後に向けては「オリンピックを終えて海外の選手と比べて筋力が足りないことが分かった。今後、筋力を増やして力強い走りができるように取り組んでいきたい」と意気込んでいました。