“勝負してもらえず” 大谷 3試合で11四球 大リーグ記録並ぶ

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手は24日、マリナーズ戦に先発出場し5打席で敬遠2つを含むフォアボール4つと勝負を避けられノーヒットでした。

大谷選手は45号ホームランを打ったあとのここ2試合で、敬遠2つを含めフォアボールが7つと、シーズンが残り10試合を切った大詰めのホームラン王争いの中で、我慢の打席が続いています。

24日は本拠地のカリフォルニア州アナハイムで行われたマリナーズ戦に2番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席は150キロ台後半の高めの速球に空振りの三振でした。

3回の第2打席はツーアウト二塁のチャンスで相手ピッチャーが2球ボール球を続けたあと、申告による敬遠のフォアボールとなって勝負を避けられました。

5回の第3打席ではフルカウントから高めの変化球を見送って2打席連続フォアボールとなり、チームが2点を追う7回、ノーアウト一塁の第4打席もアウトコースの変化球を見送って3打席連続のフォアボールとなりました。

さらに5対6となって1点差の9回、ワンアウトランナーなしで迎えた第5打席では、2球ボール球が続いたあとまたも申告敬遠となりました。

大谷選手はこの試合敬遠2つを含む4つのフォアボールで勝負してもらえず、1打数ノーヒットで3試合連続のノーヒットとなりました。

フォアボールはこの3試合で合わせて11個に上っています。

エンジェルスは5対6で敗れました。

アメリカンリーグのホームラン王争いは、トップに立つブルージェイズのゲレーロJr.選手とロイヤルズのペレス選手ともにこの日、ホームランは出ずいずれも46本のままで、45本の大谷選手が1本差で続いています。

3試合で11四球は大リーグ記録

大谷選手はこの試合で申告敬遠2つを含めフォアボールが4つで、ここ3試合のフォアボールは合わせて11となり、大リーグ記録に並びました。

大谷選手は22日のアストロズ戦で敬遠2つを含め大リーグで自己最多のフォアボール4つ、23日もフォアボール3つと我慢の打席が続いていて、24日のマリナーズ戦でも敬遠2つを含むフォアボール4つでした。

これでここ3試合のフォアボールは合わせて11となり、球団によりますと1930年のベーブ・ルースや1969年のレジー・ジャクソンなど5人が記録したアメリカンリーグ最多の10を1つ更新し、2016年に当時ナショナルズのハーパー選手が記録した大リーグ最多に並びました。

大谷選手の今シーズンのフォアボールは88でリーグ3位、敬遠は17でリーグトップを独走しています。

日本選手でシーズンの敬遠が最も多かったのは、2002年に当時マリナーズのイチローさんが記録した27で、大リーグ記録はホームラン73本のシーズン最多記録を持つバリー・ボンズさんが、ジャイアンツ時代の2004年に記録した120です。

ボンズさんは、1998年5月のダイヤモンドバックス戦で2点を追う9回ツーアウト満塁の場面で押し出しとなる敬遠をされたこともあり、大リーグで今も語りぐさとなっています。

エンジェルス監督 大谷のふるまいをたたえる

エンジェルスのマッドン監督は大谷選手へのフォアボールが増えていることについて「こういうことは起こるだろうと言っていた。プレーオフを争っているチームは、私たちに負けることを決して許さないからだ。ただ、自分でフォアボールを選ぶこと自体はいいことだ。悪いボールを打ちにいって三振したり凡退したりするよりはるかにいい」と話しました。

ホームラン王争いへの影響については「もちろん彼はタイトルを取りたがっているがフラストレーションを感じても表には出さないし、ポーカーフェースに徹している。本当にうまく処理していると思う」と話し、敬遠されても不満そうなそぶりは見せず、時には笑みを浮かべて一塁に歩く大谷選手のふるまいをたたえていました。

一方、対戦したマリナーズはイチローさんが大リーグ1年目だった2001年を最後にプレーオフ進出がなく、今シーズンは残り8試合でワイルドカードでのプレーオフ出場圏内まで2ゲーム差と、20年ぶりのプレーオフ進出に向け1試合も落とせない状況が続いています。

マリナーズのサービス監督は大谷選手について「彼は45本もホームランを打って驚異的なシーズンを送っている。明らかにエンジェルス打線の主砲で、彼が打ったら勢いづかせてしまう。これは普通のことで野球の一部だ」と話していました。