独 メルケル首相後任決める議会選前に首相候補3人最終盤の訴え

16年にわたってドイツを率い、ヨーロッパのリーダーとして強い存在感を示してきたメルケル首相の後任を決める連邦議会選挙が26日に行われるのを前に、与野党の首相候補3人が各地で選挙集会を開いて支持を訴えました。

ドイツの連邦議会選挙は、26日に投票が行われ、即日開票されます。

各党は首相候補を立てて選挙戦を争っていて、24日、最終盤の訴えが行われました。

このうち、メルケル首相が所属する中道右派の与党、キリスト教民主・社会同盟のラシェット氏は、南部ミュンヘンで集会を開き「好景気で雇用をつくりすべての家庭にチャンスをもたらす」と述べ、経済成長を重視する姿勢を強調しました。

集会には、メルケル首相も応援に駆けつけ「ドイツの安定のためにラシェット氏が首相にならなければならない」と呼びかけました。
一方、連立政権の一角を担う中道左派の社会民主党のショルツ氏は西部ケルンで「最低賃金を引き上げ、1000万人に恩恵をもたらす」と述べ、格差の是正を実現すると支持を訴えました。
また、環境保護を掲げる野党「緑の党」のベアボック氏は西部デュッセルドルフで「今こそ環境問題に全力を尽くす政府が必要だ」などとして気候変動対策を直ちに実施すると訴えました。

最新の世論調査では、社会民主党が25%と支持率で首位に立ち、キリスト教民主・社会同盟が22%、続いて緑の党が17%となっています。

いずれの政党も単独では過半数の議席を獲得できず、連立政権の発足を目指すものと見られています。

今回の選挙は、16年にわたってドイツを率い、ヨーロッパのリーダーとして強い存在感を示してきたメルケル首相の後任を決めるとあって、国際社会の高い関心を集めています。