出産直後 赤ちゃん殺害 元大学生に懲役5年の実刑判決 東京地裁

おととし、トイレで出産した直後に赤ちゃんを殺害し、東京都心の公園に埋めたとして、殺人などの罪に問われた元大学生に、東京地方裁判所は「就職活動への影響を避けようと殺害に及んだ」と指摘し、懲役5年の実刑判決を言い渡しました。

神戸市の元大学生、北井小由里被告(24)は、おととし11月、就職活動のため上京した際、羽田空港のトイレで出産したばかりの赤ちゃんの口にトイレットペーパーを詰めたうえで、首を絞めて殺害し、その後、東京 港区の公園に埋めたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われました。

裁判で、検察は懲役7年を求刑したのに対し、弁護側は「予定より早い出産でパニックになってしまった」と主張し、執行猶予の付いた判決を求めていました。

24日の判決で、東京地方裁判所の野原俊郎裁判長は「赤ちゃんは、本来なら親から喜びをもって迎えられるはずの誕生直後に、母親によって命を絶たれた。あわれと言うほかない」と指摘しました。

そのうえで「就職活動への影響を避けるために、子どもの存在をなかったものにしようと殺害に及んだ。場当たり的な犯行で、妊娠は被告だけの責任ではないことを考慮しても、刑の執行を猶予するべきではない」として、懲役5年の実刑を言い渡しました。