8月のデパート売り上げ 2か月ぶりに去年同月を下回る

全国のデパートの先月の売り上げは、新型コロナウイルスの感染状況の悪化により、緊急事態宣言の対象地域が拡大された影響などから、去年の同じ月を2か月ぶりに下回りました。

日本百貨店協会によりますと、全国のデパート191店舗の先月の売り上げは、既存店どうしの比較で去年の同じ月を11.7%下回り、2か月ぶりの減少となりました。

新型コロナの感染状況の悪化で緊急事態宣言の対象地域が拡大されたほか、地下の食料品売り場の混雑を緩和するために入場制限を行ったことなどが要因で、食料品や衣料品など主要な品目すべてで去年を下回りました。

また、感染拡大前のおととしの同じ月との比較では32%余り下回り、大幅な減少となっています。

各社では今後、本格化する秋冬商戦や新年のおせちの販売に向けてネット通販や宅配事業などを一段と強化する方針です。

日本百貨店協会は「緊急事態宣言が続く今月も売り上げは厳しい状況だ。ワクチン接種の普及などで、今後は社会経済活動が徐々に再開され、業績が回復することを期待している」としています。