8月の消費者物価指数 去年同月比で横ばい 下落に歯止め

家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る8月の消費者物価指数は生鮮食品をのぞいた指数が去年の同じ月と比べて横ばいでした。
7月まで12か月連続で前年を下回っていましたが、下落に歯止めがかかりました。

総務省が発表した8月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が2020年を100として99.8となり、去年の同じ月と比べて横ばいとなりました。

消費者物価指数は、7月まで12か月連続で前年の同じ月を下回っていましたが、13か月ぶりに下落に歯止めがかかりました。

▼原油価格が上昇している影響でガソリンや灯油といった燃料が値上がりしたほか、電気代もおととし9月以来、1年11か月ぶりに前年を上回りました。

また、▼宿泊料も去年のこの時期に「GoTo トラベル」で引き下げられていた反動で、46%余り値上がりしました。

一方で、▼通信料は、携帯電話各社が相次いで割安なプランを投入した影響で、去年の同じ月に比べて44%余り値下がりしました。

今後の見通しについて総務省は「当面は、電気代や宿泊料の上昇が消費者物価指数の押し上げにつながる一方、新型コロナウイルスの感染拡大に左右される側面もあり、注視する必要がある」としています