新型コロナ 27都道府県の感染状況 5指標7項目(9月21日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと今月21日時点で、緊急事態宣言が出されている北海道、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、それに沖縄県の19都道府県と、「まん延防止等重点措置」が適用されている8県の合わせて27都道府県では、緊急事態宣言が出されている地域の多くで最も深刻な「ステージ4」に相当する項目があります。

なお、病床関連の指標については自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1. 医療ひっ迫 使用率

まず、医療のひっ迫具合です。病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は
北海道で22%
茨城県で28%
栃木県で36%
群馬県で24%
埼玉県で46%
千葉県で39%
東京都で33%
神奈川県で44%
岐阜県で30%
静岡県で18%
愛知県で45%
三重県で36%
滋賀県で40%
京都府で40%
大阪府で56%
兵庫県で46%
広島県で18%
福岡県で38%
沖縄県で45%
宮城県で23%
福島県で19%
石川県で18%
岡山県で14%
香川県で17%
熊本県で21%
宮崎県で18%
鹿児島県で21%となっています。

1-2. 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は
北海道で44%
茨城県で29%
栃木県は適用外
群馬県で35%
埼玉県は適用外
千葉県で19%
東京都で30%
神奈川県で25%
岐阜県で40%※
静岡県で20%
愛知県は適用外
三重県で30%
滋賀県で42%
京都府で12%
大阪府で20%
兵庫県で22%
広島県は適用外
福岡県は適用外
沖縄県で16%
宮城県は適用外
福島県で67%
石川県で40%※
岡山県は適用外
香川県は適用外
熊本県で34%
宮崎県は適用外
鹿児島県で58%です。

※岐阜県の「40%」は「40.1%」を四捨五入した値です
※石川県の「40%」は「40.4%」を四捨五入した値です
「適用外」については、文末を参照してください

1-3医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は
北海道で13%
茨城県で27%
栃木県で30%
群馬県で22%
埼玉県で38%
千葉県で36%
東京都で58%
神奈川県で42%
岐阜県で22%
静岡県で15%
愛知県で37%
三重県で16%
滋賀県で12%
京都府で29%
大阪府で37%
兵庫県で42%
広島県で16%
福岡県で14%
沖縄県で47%
宮城県で24%
福島県で8%
石川県で8%
岡山県で7%
香川県で17%
熊本県で13%
宮崎県で18%
鹿児島県で13%となっています。

2. 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

北海道で19人
茨城県で27人
栃木県で26人
群馬県で18人
埼玉県で56人
千葉県で50人
東京都で53人
神奈川県で43人
岐阜県で31人
静岡県で19人
愛知県で97人
三重県で35人
滋賀県で26人
京都府で94人
大阪府で105人
兵庫県で51人
広島県で22人
福岡県で85人
沖縄県で162人
宮城県で18人
福島県で10人
石川県で17人
岡山県で15人
香川県で10人
熊本県で26人
宮崎県で17人
鹿児島県で17人でした。

3. 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

北海道で2.7%
茨城県で8.4%
栃木県で8.9%
群馬県で4.6%
埼玉県で6.2%
千葉県で10.0%※
東京都で6.1%
神奈川県で15.4%
岐阜県で8.4%
静岡県で7.3%
愛知県で17.5%
三重県で11.0%
滋賀県で3.8%
京都府で9.0%
大阪府で4.5%
兵庫県で10.6%
広島県で2.2%
福岡県で5.0%
沖縄県で6.6%
宮城県で7.5%
福島県で1.5%
石川県で2.9%
岡山県で4.1%
香川県で1.9%
熊本県で3.9%
宮崎県で2.6%
鹿児島県で4.1%となっています。

※千葉県の「10.0%」は、「9.99%」です

4. 新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

北海道で10人
茨城県で23人
栃木県で17人
群馬県で11人
埼玉県で27人
千葉県で25人
東京都で33人
神奈川県で31人
岐阜県で20人
静岡県で17人
愛知県で38人
三重県で13人
滋賀県で15人
京都府で27人
大阪府で50人
兵庫県で30人
広島県で16人
福岡県で21人
沖縄県で75人
宮城県で10人
福島県で6人
石川県で10人
岡山県で10人
香川県で7人
熊本県で14人
宮崎県で9人
鹿児島県で8人となっています。

5. 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

北海道で39%
茨城県で32%
栃木県で37%
群馬県で42%
埼玉県で45%
千葉県で76%
東京都で56%
神奈川県で53%
岐阜県で35%
静岡県で29%
愛知県で43%
三重県で33%
滋賀県で27%
京都府で49%
大阪府で58%
兵庫県で48%
広島県で43%
福岡県で47%
沖縄県で50%※
宮城県で41%
福島県で28%
石川県で36%
岡山県で35%
香川県で43%
熊本県で27%
宮崎県で29%
鹿児島県で33%となっています。

※沖縄県の「50%」は、「49.9%」を四捨五入した値です

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が人口10万人当たり10人未満の場合。
▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。