プロ野球 接種や陰性証明活用 観客入れる実証実験検討へ

プロ野球のオーナー会議が開かれ、新型コロナウイルスのワクチンを接種済みであることや、検査で陰性だったことを証明する仕組みを活用して観客を入れる実証実験を11月の日本シリーズなどで実施できないか検討していくことになりました。

プロ野球では政府の方針に沿ってワクチン接種や検査の陰性の証明を活用してより多くの観客を受け入れる方法について、サッカーJリーグや専門家とともに議論を進めています。

22日、オンラインで開かれたオーナー会議では、観客数の上限緩和に向けてこの仕組みを使った実証実験を行っていく方針を確認しました。

関係者によりますと、11月20日から始まる日本シリーズや、そのほかの今シーズン中の試合で実施できないか検討していくことになったということです。

会議後の会見で、議長を務めたオリックスの宮内義彦オーナーは「いくつかの案を持って実証実験を始めていこうという議論も出てきた。行政を動かすためには待っているよりも、こういうことをしたから、ここまではいいんじゃないかという働きかけをやりたい」と話していました。

このほか、子どもからプロ選手まで、全国で野球をしている選手の情報をデータベース化することで競技普及のための取り組みにつなげていこうと、プロとアマチュアが一体となった選手の登録制度を来年春から正式に導入することが報告されました。