都内 コロナ感染者減少も 入院遅れ重症化で治療が長期化の課題

東京都内では新型コロナウイルスの新規感染者の減少傾向が続いていますが、病床はどのような状況になっているのか。
現場の医師は、入院患者は減少してきたものの、病床のひっ迫で入院が遅れて重症化した患者や、基礎疾患がある患者は治療が長期化している課題もみられるということです。

比較的、症状が重い患者の治療にあたる東京 港区の東京都済生会中央病院の感染症専門医、吉藤歩医師は「入院患者は(第5波の)ピーク時の3割から5割とかなり減少してきていて、病院にアクセスしやすくなったので、重症化する前に治療を始められるようになってきている」としています。

一方で「今、入院しているのは、感染がまん延していたときに入院のタイミングが遅れて重症化した人たちで、さらに基礎疾患があると、なかなかよくならず、治療に時間かかっている」と現状の課題を明らかにしました。

これから冬にかけての課題や、第6波への課題として「ワクチンを早めに接種した高齢者の中和抗体の量が下がっていく中で、今後、感染して重症化する人が出てこないかといったことを心配している。病院は、すぐに病床を増やせるわけではないので、今後の備えとして、感染状況が安定している今、行政と保健所、病院との連携を強化することが必要だと思う」と指摘しました。