「小さい手のリレー」視力失った男性のバス通勤が再開 和歌山

和歌山市に小学生たちの「小さい手」で誘導されながら、長年バス通勤を続ける視力を失った男性がいます。新型コロナウイルスの影響で中断していた支援が22日朝、1年半ぶりに再開し、男性は小学生にサポートされながらバスに乗り込みました。

この支援は35歳で難病を患い、その後、徐々に視力を失った和歌山市に住む山崎浩敬さん(59)が、バス通勤で乗り降りする際に、地元の小学生たちからそっと手を添えられて誘導してもらっているものです。

支援は長年、同じ小学校の子どもたちに受け継がれてきたことから「小さい手のリレー」と呼ばれています。

山崎さんは新型コロナの感染予防のため、時差出勤を続けてきましたが、感染状況が落ち着いたことから、22日、1年半ぶりに小学生と同じバスで出勤しました。

22日朝は7時半前にバスが停留所に到着すると、5年生の女子児童が山崎さんの腰の辺りにそっと手をあてて、段差を踏み外さないよう誘導していました。

山崎さんは「久しぶりに温かい小さな手が腰に辺り、安心してバスに乗ることができました。停留所での子どもたちとの会話が通勤の楽しみです」と話していました。