三菱UFJフィナンシャル・グループ 傘下の米銀行事業売却を発表

三菱UFJフィナンシャル・グループは傘下に持つアメリカの地方銀行「MUFGユニオンバンク」の個人向け融資などを行う部門を、アメリカの別の銀行に売却すると発表しました。1980年代からアメリカでの金融事業の重要な役割を担ってきた銀行を手放す戦略転換で、売却総額はおよそ1兆9000億円にのぼります。

発表によりますと、三菱UFJはグループの傘下でカリフォルニア州を中心におよそ300店舗を展開する「MUFGユニオンバンク」の個人や中小企業向けの融資などを行う部門を、アメリカの大手銀行「USバンコープ」に売却します。

ユニオンバンクの株式の売却などを含めて売却総額は176億ドル、日本円でおよそ1兆9000億円にのぼります。

この銀行は1980年代、旧三菱銀行と旧東京銀行がそれぞれの事業拡大を目的に、買収した現地の地方銀行を前身としていてアメリカでの日本企業の事業支援だけでなく、ドル資金の調達などアメリカでの金融事業の重要な役割を担ってきました。

しかし、アメリカでも大規模な金融緩和によって金利が低下し、収益が上げにくくなっているほか、年々厳しくなるマネーロンダリング対策など規制対応のコストが増加、さらに、デジタル化に向けた多額の投資も課題となっており、売却を決断したということです。

三菱UFJとしては大胆な構造改革で収益力を高めるねらいです。