新型コロナ “増殖抑制する化合物開発” 広島大研究グループ

広島大学の研究グループは新型コロナウイルスの増殖を抑制する化合物を開発したと発表しました。グループは治療薬の実用化に向けさらに研究を進めたいとしています。

広島大学の浅野知一郎教授と坂口剛正教授の研究グループは東京薬科大学や東京大学と共同で新型コロナウイルスの治療薬の研究を行っています。

グループは新型コロナウイルスの増殖を促す酵素に着目し、この酵素の働きを抑制する化合物を開発したということです。

化合物は「Hー77」など5種類の物質で細胞のタンパク質に直接、作用するため、ウイルスが変異した場合でも効果が期待できるとしています。

研究グループは化合物を治療薬の開発につなげられるようさらに研究を進めたいとしています。

ウイルス学が専門の広島大学の坂口剛正教授によりますと点滴のほか錠剤などの実用化も検討しているということで「治療薬の選択肢が広がるようよい薬の開発につなげたい」と話していました。