プロ野球 接種や陰性証明活用した実証実験 今季中に実施で検討

プロ野球の12球団代表者会議が開かれ、新型コロナウイルスのワクチン接種や検査の陰性の証明を活用して観客を入れる実証実験を今シーズン中に行う方向で検討を進めることになりました。

プロ野球は、Jリーグとの新型コロナウイルス対策連絡会議で、政府の方針に沿ってワクチン接種や検査の陰性の証明を活用し観客数の上限を緩和する方法について専門家とともに議論を進めています。

21日の12球団代表者会議では、この仕組みを活用した実証実験を今シーズンの試合で実施する方向で検討を進めていくことを確認しました。

NPB=日本野球機構の井原敦事務局長は「10月、11月の状況の変化に伴って実証実験を行うことが来シーズンの対応にもつながっていく。具体的な計画作成には至らないが、課題を挙げながら議論が進んだ」と話していました。

プロ野球ではすでにソフトバンクが9月、福岡市で行う主催試合で2回のワクチン接種を済ませた人か、1週間以内のPCR検査で陰性だった人を対象に5000人を上限にチケットを販売する取り組みを始めています。

会議ではこのほか、阪神のスカウトが「プロ野球志望届」を提出する前だった奈良 天理高校の野球部員と面談していた問題を受け、12球団で改めて高校の野球部員と交渉できるのはプロ志望届を出した翌日以降とする規定を守ることを確認しました。