8月のコンビニ売り上げ 6か月ぶり前年下回る コロナや大雨影響

8月の全国のコンビニエンスストアの売り上げは、新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言の対象地域が拡大したことなどで客数が落ち込んだことから、去年の同じ月より1.9%減少し、6か月ぶりに前の年を下回りました。

日本フランチャイズチェーン協会によりますと、全国にあるコンビニの8月の売り上げは、1年以上営業している既存店の合計で8972億円となり、去年の同じ月より1.9%減少しました。

売り上げが前の年を下回るのは、ことし2月以来、6か月ぶりです。

これは新型コロナウイルスの感染状況の悪化を受け、緊急事態宣言の対象地域が全国的に拡大したことに加えて、大雨の影響などで来店客数が落ち込んだことが主な要因です。

ただ、客1人当たりの購入額は、いわゆる“巣ごもり需要”で、揚げ物や酒類などの売り上げが伸び、去年の同じ月より5%増加しました。

一方、感染が拡大する前のおととし8月との比較では、店舗数が増えたにもかかわらず、全体の売り上げは減っていて、コロナ禍での販売への影響が続いています。

日本フランチャイズチェーン協会は「8月は気温が低めで、夏の定番商品のアイスクリームなどの販売が振るわなかったことも売り上げに影響した」と話しています。