映画「ホテル・ルワンダ」主人公モデルの元支配人に有罪判決

27年前、アフリカ東部のルワンダで民族虐殺が起きた際に大勢の市民を保護し、映画「ホテル・ルワンダ」の主人公のモデルにもなった、ホテルの元支配人が、テロに関与した罪で禁錮25年の有罪判決を受けました。
一方で、元支配人は政権批判を行っていたことから、支持者などは、裁判は政治的で不当だと訴えています。

映画「ホテル・ルワンダ」の主人公のモデルにもなった、ホテルの元支配人のポール・ルセサバギナさんは、去年、反政府武装組織を支援したとしてテロに関与した疑いで逮捕され、その後裁判が続いていましたが、20日、禁錮25年の有罪判決を受けました。

ルワンダでは、1994年に80万人以上が犠牲となった民族虐殺があり、当時、首都キガリの高級ホテルの支配人だったルセサバギナさんは、2000人近くの市民を民族の分け隔てなくホテルにかくまい、民兵組織から保護しました。

その行動は称賛され、映画によっても広く知られていることから、裁判の行方が国際的に注目を集めていました。

判決を受けたルセサバギナさんの反応は明らかになっていませんが、かねてから長期政権のカガメ大統領を強権的で反対派を弾圧しているなどと批判していたことから、支持者などは、逮捕や裁判は政治的なもので不当だと訴えています。

ベルギー外相「公正で公平な裁判受けられず」

今回の判決について、ベルギーのウィルメス外相は声明を出し「ルセサバギナ氏は公正で公平な裁判を受けられなかったと言わざるをえない。推定無罪の原則も尊重されなかった」と批判しました。

アメリカ国務省「判決の公平性に疑問投げかけられている」

アメリカ国務省のプライス報道官は20日、声明を出し「公正な裁判が保証されていなかったと報告されており、判決の公平性に疑問が投げかけられている。われわれはルセサバギナさんが自由に弁護士と面会できなかったり、訴訟の書類を確認できなかったりしたと訴えていることに懸念を抱いている。ルワンダ政府には、裁判の不十分な点を検証し、将来同じようなことを繰り返さないための措置を確立するよう強く求める」とコメントしています。