大リーグ【詳細】大谷翔平 8回2失点 快挙はまたも持ち越し

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手は本拠地のカリフォルニア州アナハイムで行われたアスレティックス戦に2番ピッチャーで先発出場し、8回を2失点で抑えましたが、勝ち負けはつかず、ベーブ・ルース以来となる「2桁勝利、2桁ホームラン」の達成は持ち越しとなりました。

         123 456 789 10 計
アスレティックス|001|100|000|1 |3
エンジェルス  |000|000|002|0 |2

今季最多タイの10奪三振

大谷選手は右腕の張りで登板予定を1回飛ばし、19日は中8日での先発登板でした。

大谷選手は、1回は2者連続三振を奪う上々の立ち上がりでした。
しかし3回、先頭バッターに甘く入った変化球を打たれてホームランで先制され、続く4回は153キロの速球が甘くなり、ソロホームランで2点目を失いました。

その後は追加点を許さず、7回にはスプリットで3者連続三振を奪いました。8回は2つのフォアボールとデッドボールで迎えた1アウト満塁のピンチで、この日最速の159キロを投げるなど力のこもったピッチングを見せ、最後は10個目の三振を取って無失点で切り抜け、本拠地のファンから大きな拍手と歓声を受けました。

大谷選手は8回、108球を投げて2失点で、打たれたヒットは5本、フォアボール3つ、デッドボール1つで、今シーズン最多に並ぶ10個の三振を奪いました。

エンジェルスは9回に同点に追いつきましたが、延長10回、2対3で敗れました。

大谷選手に勝ち負けはつかず、今シーズンの成績は9勝2敗のままで、ベーブ・ルース以来103年ぶりとなる「2桁勝利、2桁ホームラン」の達成は再び持ち越しとなりました。

ホームラン王争い 大谷は3位のまま

バッターとしては、1回の第1打席はフォアボール、3回の第2打席は2アウト二塁の場面で申告敬遠のフォアボール、6回の第3打席は先頭バッターでセーフティーバントを試みましたがピッチャーゴロとなりました。
8回の第4打席は空振り三振してここで交代し、2打数ノーヒット、フォアボール2つでした。

アメリカンリーグのホームラン王を争う上位3人の選手は、この日いずれもホームランはなく、トップはブルージェイズのゲレーロ Jr.選手の46本、2位はロイヤルズのペレス選手の45本、3位は大谷選手の44本です。
3人はいずれも残り13試合です。

大谷「全体的にコントロールはよかったが…」

試合後、大谷選手は「全体的にコントロールはよかったが、打たれたのがホームランになってしまったのでそこは反省点だと思う。あそこがシングルヒットかホームランかで全然違うので、そういう意味ではいい投球ではなかった」と振り返りました。

右腕の張りの影響で当初は中6日だった登板予定が中8日になった経緯については「張りがあること自体は普通の事。元の状態に戻ってくる感覚が今回は少し遅いかなと思ったのでそれを報告した。試合の時にはいつもの感じに戻っていた」と説明しました。

また、この日の登板では108球のうち55球がスプリットで、これまでにない組み立てで臨んだことには「シーズンの最後の方なのでいろいろと試したかった。もちろん勝ちたい気持ちはあるが、個人的には投げないと成長できないし、来年以降もどんどん投げ続けたいと思っている」と来シーズン以降を見据えた配球だったと明かしました。

バッターでは激しいホームラン王争いが続いていることには「そもそもいいバッターの人たちが競っていて、単純にそういう人たちと競り合えることは少ない機会だと思う。もちろんタイトルをとりたい気持ちはあるが、少しバッティングが強引になっていると思うので、まずはいい打席を増やしていきたい。甘いボールが少なくてもしっかりした成績が残せるように頑張りたい」と話していました。

マッドン監督「ビューティフルだった」

マッドン監督は大谷選手について「ビューティフルだった。ソロホームランの2点以外は本当によかった。8回もまだ十分に余力が残っていた。スプリットは非常によくコントロールされていたし160キロ近いボールも投げた。ほかに類のないアスリートだ」と高く評価しました。

そして今シーズンの大谷選手の進化について「去年最初に彼に会った時と今との最大の違いはコントロールだ。すばらしくよくなっている」と話していました。

【大谷の成績】

▽投手成績
8回108球/被安打5/奪三振10/与四死球4/失点2
通算9勝2敗、防御率3.28

▽打者成績
第1打席 フォアボール
第2打席 申告敬遠
第3打席 ピッチャーゴロ
第4打席 三振
打率.257、ホームラン44、打点94

【試合経過】

<1回表>
先発の大谷は打者3人で抑えました。
1番ケンプ:レフトフライ
2番マーテイ:三振
3番オルソン:三振
<1回ウラ>
大谷の第1打席。フォアボールで塁に出ましたが、後が続かず得点にはつながりませんでした。

<2回表>
大谷は2アウトからツーベースヒットを打たれ、初めてランナーを背負いましたが、次のバッターを空振りの三振に取り無失点で切り抜けました。
4番カナ:ファーストファウルフライ
5番ラウリー:ショートゴロ
6番チャップマン:レフト線ツーベースヒット
7番:ブラウン三振

<3回表>エンジェルス0-1アスレティックス
大谷は先頭の8番ゴームスに先制ホームランを打たれ、次のバッターもエラーで出しましたが、後続を抑え、1失点で切り抜けました。
8番ゴームス:ホームラン
9番アンドルス:サードエラー
1番ケンプ:ファーストゴロ
2番マーテイ:三振
3番オルソン:申告敬遠
4番カナ:キャッチャーゴロ
<3回ウラ>
大谷の第2打席は2アウト二塁のチャンスでしたが、申告敬遠されました。エンジェルスは次のバッターが三振し無得点でした。

<4回表>エンジェルス0-2アスレティックス
大谷は6番チャップマンにソロホームランを打たれて2点目を失いました。続くブラウンにもツーベースヒットを打たれましたが、その後は抑えました。
5番ラウリー:三振
6番チャップマン:ホームラン
7番ブラウン:一塁線破るツーベースヒット
8番ゴームス:三振
9番アンドルス:サードゴロ

<5回表>
大谷は打者3人をテンポよく打ち取り、この回は得点を与えませんでした。
1番ケンプ:ショートゴロ
2番マーテイ:セカンドゴロ
3番オルソン:レフトフライ

<6回表>
大谷は1アウトからヒットを打たれましたが、続くバッターをダブルプレーに取り無失点で終えました。
4番カナ:センターライナー
5番ラウリー:センター前ヒット
6番チャップマン:ショートゴロダブルプレー

<6回ウラ>
大谷は先頭で第3打席に入り、初球をセーフティーバントしましたが、ピッチャーゴロとなり塁に出ることはできませんでした。
<7回表>
大谷はすべてスプリットで3者連続の空振り三振にとりました。
7番ブラウン:三振
8番ゴームス:三振
9番アンドルス:三振

<8回表>
大谷は先頭をフォアボールで出したあと、申告敬遠とデッドボールで1アウト満塁のピンチを迎えましたが、無失点で切り抜けました。
1番ケンプ:フォアボール
2番マーテイ:サードゴロ
3番オルソン:申告敬遠
4番カナ:デッドボール
5番ラウリー:ショートフライ
6番チャップマン:空振り三振
<8回ウラ>
大谷の第4打席は空振り三振でした。
大谷は9回のマウンドには上がらず、退きました。大谷は8回、108球を投げて10個の三振を奪いましたが、ソロホームラン2本で2点を失って、この試合での10勝目はならず、ベーブ・ルース以来となる「2桁勝利2桁ホームラン」の達成は持ち越しとなりました。

<9回ウラ>エンジェルス2ー2アスレティックス
エンジェルスが2点を奪い同点に追いつきました。試合は2対2の同点まま延長戦に入りました。これで大谷選手は負け投手とはならず、今シーズンの3敗目は免れました。

<延長10回>エンジェルス2ー3アスレティックス(試合終了)
エンジェルスは延長10回表に1点を勝ち越され、2対3で敗れました。
大谷選手は8回2失点で勝ち負けはつきませんでした。

【見どころ】

エンジェルスは後攻で、大谷選手は2番ピッチャーで先発出場です。
大谷選手は、ここまでピッチャーとして9勝2敗、バッターとしてはホームラン44本を打っていて、日本時間20日のアスレティックス戦で勝ち投手になれば「野球の神様」と言われるベーブ・ルース以来、103年ぶりとなる「ふた桁勝利、ふた桁ホームラン」を達成します。

大谷選手は、今シーズンはアスレティックス戦2試合に登板して0勝1敗ですが、いずれも相手の本拠地でのマウンドで、エンジェルスの本拠地で対戦するのは今シーズン初めてです。
大谷選手は今シーズン、本拠地のマウンドでは6勝0敗、防御率1.99と好成績を残していて、中8日の登板で大リーグの歴史に残る快挙に挑みます。

<先攻 アスレティックスの先発メンバー>
1番 セカンド:ケンプ
2番 センター:マーテイ
3番 ファースト:オルソン
4番レフト:カナ
5番 指名打者:ラウリー
6番 サード:チャップマン
7番 ライト:ブラウン
8番 キャッチャー:ゴームス
9番 ショート:アンドルス
先発投手:モンタス