岸和田 だんじり祭 感染対策とり2年ぶりに実施 大阪

新型コロナの影響で去年は中止された大阪・岸和田市のだんじり祭が、ことしは見物客が集まらないよう道路に沿って目隠しの幕を設けるなど、感染対策をとったうえで実施されています。

岸和田だんじり祭は、五穀豊じょうを願って江戸時代から300年以上続く伝統の祭りで、力強い掛け声とともに重さ4トン余りあるだんじりを勇壮にひく「やりまわし」で知られています。

新型コロナの感染拡大を防ぐため去年は中止されましたが、ことしは「2年連続で中止すれば伝統の継承に支障をきたす」として、18日から2日間の日程で行われています。

岸和田市は感染防止の徹底を祭りの運営団体に要請したうえで、出店を許可せず、見物客が集まらないよう道路に沿って目隠しの幕を張りました。
幕には「観覧自粛」を呼びかける紙が貼られていますが、太鼓や笛の音が響く中、はっぴ姿の人たちがだんじりをひくと、隙間から写真を撮ったり「やりまわし」の様子を見物する人の姿も見られました。

コロナ禍での実施を批判する声もあがる中、祭りの運営団体は、だんじりのひき手などを対象にワクチンの職域接種を行ったほか、公道での飲酒や懇親会を禁止し、列の最後尾と先頭を10メートル以上開けるなど対策を徹底したとしています。

市はホームページなどで観覧に訪れないよう呼びかけています。