中国 TPP加入を正式申請 参加国から不信感も 協議は難航が予想

中国政府が、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への加入を正式に申請したことに対し、参加国の一部からは中国の貿易をめぐる姿勢に不信感も示され、今後の協議は難航が予想されます。

中国外務省の報道官は17日の記者会見で、日本を含む11か国が参加するTPP=環太平洋パートナーシップ協定への加入を申請したことについて、「中国のTPPへの加入は、アジア太平洋地域の経済統合のプロセスを進めるのに役立つ」などと述べました。

一方、TPPの参加国で、中国と貿易面での摩擦を抱えるオーストラリアのテハン貿易相は「加入を希望する国が協定の高い水準を満たし、WTO=世界貿易機関や、その国がすでに結んでいる貿易協定の規定を順守していることを、参加国は確信したい」と述べ、中国の貿易をめぐる姿勢に不信感を示しました。

また麻生副総理兼財務大臣も、国有企業に対する優遇措置などを挙げ、加入が認められるには課題が多いという認識を示しました。

TPPへの加入には、締約しているすべての国の同意が必要なため、今後の協議は難航が予想され、進展させるために中国がどのような対応を取るかがカギになります。

一方、トランプ前政権時代にTPPから離脱し、今も早期の復帰に慎重なアメリカも中国の加入をめぐる協議には神経をとがらせるとみられ、協議の進捗(しんちょく)に応じたアメリカの出方も焦点になりそうです。