横浜市 若い世代へのワクチン接種加速化 当初の計画を前倒しへ

新型コロナウイルスのワクチン接種について、横浜市は若い世代への接種を加速化させ、当初の計画より1か月程度前倒しして、来月末までに対象の80%の人に、2回の接種を終えることを目指すと発表しました。

全国の市区町村で人口が最も多い横浜市では、これまでワクチン接種の対象となる12歳以上のおよそ70%に対し、ことし11月末をめどに2回の接種を終える計画でした。

これについて山中竹春市長は、17日の記者会見で「10代から30代の感染割合が高い一方で、こうした世代のワクチン接種率はまだ低い」と述べ、若い世代のワクチン接種を加速化する必要があるとの考えを示しました。

そのうえで、夜間や早朝にワクチン接種が受けられる会場を新たに設けるほか、LINEで予約の受け付けを開始することなどを明らかにしました。

こうした取り組みによって、当初の予定よりも時期を前倒しするとともに、接種率を高め、来月末までに対象の80%の人の2回の接種を終えたいとしています。

また、最大で100人近くの患者を受け入れるコロナ専門病院の11月中の開院や、コロナ対策について専門家から幅広く意見を聞き取る「アドバイザリーボード」の設置などを検討していることを明らかにしました。