“来年の春闘 働き方など課題幅広く議論を” 全トヨタ労連会長

トヨタグループの労働組合で作る「全トヨタ労働組合連合会」の鶴岡光行会長は名古屋市で会見し、新型コロナウイルスの影響などで各社が抱える課題が異なる中、来年の春闘では賃上げの水準だけにこだわらず、働き方など幅広い分野で議論を深めたいという考えを示しました。

トヨタ自動車とグループ各社の労働組合の組合員が加盟する全トヨタ労連は、全国の会場をオンラインでつないで定期大会を開きました。

これに合わせて名古屋市で記者会見した全トヨタ労連の鶴岡光行会長は、トヨタ自動車の減産の影響について「海外のロックダウンがいつまで続くのかなどが絡んでくる話なので、今の段階でどうなるか推測すらできない」と述べました。

そのうえで、来年の春闘について「職場ごとに抱える問題が異なるため、労連が一律で賃上げがいくらだといって、課題解決につながるものではない」と述べ、賃上げの水準だけにこだわらず、働き方など職場ごとの課題解決に重点を置いて議論を深めたいという考えを示しました。

また鶴岡会長は、世界的に加速しているカーボンニュートラルの実現に向けた動きも雇用に関わる重要な課題だとして、競争力の維持や人材の育成などの議論にも力を入れる方針を示しました。