個人保有の預金や株式など金融資産 過去最高の1992兆円に

個人が保有する預金や株式などの金融資産は、ことし6月末の時点で1992兆円に上り、過去最高を更新しました。
新型コロナウイルスの影響で消費が抑えられて預金が増えたことに加え、アメリカを中心とする株価の値上がりが金融資産の価値を押し上げたことが主な要因です。

日銀が発表した「資金循環統計」によりますと、個人が保有する預金や株式、保険などの金融資産は、ことし6月末の時点で1992兆円となりました。

去年の同じ時期と比べて6.3%増加し、過去最高を更新しました。

内訳では、
▽「現金・預金」が1072兆円と最も多く、去年より4%増えて、全体の半分以上を占めています。

新型コロナウイルスの影響で、旅行や飲食などの消費が抑えられていることに加え、夏のボーナスが貯蓄に回ったためとみられています。

さらに、アメリカを中心とする株価の値上がりを受け、
▽「株式など」が210兆円と、去年より30%増加したほか、
▽株式や債券などで運用する「投資信託」が89兆円と、こちらも28.7%増えました。