立命館大の職域接種 使用済み注射器使うミス 1人未接種に

先月、大阪 茨木市にある立命館大学のキャンパスで行われた新型コロナウイルスのワクチンの職域接種で、誤って使用済みの注射器が使われ、1人が接種を受けていなかったことが分かりました。接種しなかった人を特定するため、大学はミスがあった時間帯に訪れた81人に検査を行うということです。

立命館大学によりますと、先月31日、大阪 茨木市の立命館大学大阪いばらきキャンパスで行った新型コロナワクチンの職域接種で接種を担当した看護師が使用済みの空の注射器を誤って別の人に使いました。

看護師は直後に気付きましたが、その場で報告せず、ミスを隠すため使用済みの注射器の数が合うように、未使用の注射器1本を廃棄したということです。

今月13日になって看護師が委託先の団体に報告したことからミスが発覚しました。

接種されなかった1人の特定はできていないということで、大学ではミスがあった午後3時半から5時半の間に訪れた81人にメールや手紙で連絡を取り、来週、血液検査や抗原検査を行うことにしています。

これまでに健康被害の報告はないということです。

立命館大学は「接種を受けた方や関係者におわび申し上げます。接種する際のルールの見直しや徹底を図って再発防止に努めていきます」としています。