不十分な感染防止と酒提供 音楽イベント検証の初会合 愛知県

愛知県常滑市で開かれた野外の音楽フェスティバルで新型コロナウイルスの感染防止対策が不十分なまま、酒の提供も行われていた問題を受けて、愛知県が設けた検証委員会が初会合を開き、再発防止策などの議論を始めました。

先月29日に常滑市で開かれた野外の音楽フェスティバルでは、感染防止対策が徹底されず酒の提供も行われたほか、その後、参加者のクラスターも発生して、音楽フェスティバル関連の感染者数が、15日までに合わせて45人となっています。

これを受け愛知県は、弁護士や医師など4人の委員が参加する「第三者検証委員会」を設置し、16日、オンライン形式で初会合を開きました。

この中で大村知事は「意見や提言をいただいて再発防止の取り組みに生かす。イベントでの感染防止対策の徹底は、愛知県のみならず全国でも大きな課題なので、主催者はもとより参加者も自覚してルールを守ってもらわなければいけないと発信していきたい」と述べました。

そして、検証委員会は今月末までに会合を3回開き、主催者や県の担当者のヒアリングを行うなどして、今回の音楽フェスティバルの開催に向けた県と主催者のやり取りや、当時の県の対応などを検証し、再発防止策などを盛り込んだ報告書を取りまとめる方針を確認しました。