性的虐待 アメリカ体操女子選手 競技団体の対応遅れ議会で批判

東京オリンピックに出場したアメリカ体操女子のスター、シモーネ・バイルズ選手らが、チームドクターによる性的虐待事件について議会で証言し、被害者の苦しみは今も続いていると訴えて、捜査当局や競技団体の対応の遅れを批判しました。

アメリカでは体操連盟に所属していたチームドクターが女性選手に対し、長年にわたり性的な虐待を繰り返していたとして、2018年に実刑判決を受けましたが、捜査が遅れたことなどが問題視されています。

アメリカ議会上院の司法委員会では15日、この問題に関する公聴会が開かれ、バイルズ選手ら被害を受けた選手4人が証人として出席しました。

選手らは、被害を訴えたにもかかわらずFBI=連邦捜査局が迅速に捜査を進めず、アメリカの体操連盟やオリンピック委員会も対応を怠り、被害が広がったと批判しました。

バイルズ選手は「私や数え切れない多くの人が味わっている苦しみを、これ以上誰も経験しなくてすむよう声を上げるためにここに来ました。苦しみは今も続いています」と涙ぐみながら訴えました。

アメリカメディアによりますと、この事件では被害を受けたという選手などが数百人に上っていて、公聴会に出席したFBIのレイ長官は捜査の遅れについて「弁解の余地はなく、あってはならないことだった」と述べて謝罪しました。