タリバン復権1か月 崩壊政権の関係者に募る不安 融和が課題

アフガニスタンで武装勢力タリバンが再び権力を握ってから15日で1か月となります。
タリバンと対じしてきた元治安部隊の人たちは職を失い、身の危険や将来への不安を抱えていて、崩壊した政権の関係者を含めた国民の融和が大きな課題となっています。

アフガニスタンでは、先月15日、タリバンが首都カブールを制圧して再び権力を掌握したことで、崩壊したガニ政権の関係者の多くは事実上、職を失いました。

とりわけ、タリバンと対じしてきた政府軍の兵士や警察官など30万人以上とされた元治安部隊の人たちは、報復をおそれたり、家を追われたりして、身の危険や将来への不安を抱えています。

このうち、兵士や警察官として合わせて11年務め、カブール郊外で妻と2人の子どもと暮らすヌール・カラムさん(38)はこの1か月、外出を控えていて、手持ちの金も食料も底をつきかけています。
ヌールさんは「今は子どもが欲しがるお菓子さえも買えず、胸が張り裂けそうです。台所には何もなく、11年国に尽くしてこのありさまです。職場はタリバンに取って代わられ、不安に駆られながら飢えを待つだけです」と話していました。
また、南部のカンダハルでは、タリバンが元治安部隊の家族およそ3000世帯に政府軍の宿舎から立ち退くよう命じたということで、14日、数千人が参加する抗議デモが行われました。

タリバンは元治安部隊も含め崩壊した政権の関係者に危害を加えないとして、職場に復帰するよう呼びかけていますが、人々の不安や不信感は大きく、国民の融和が大きな課題となっています。