東京 下北沢 線路跡に音楽をテーマにしたホテル開業へ

ライブハウスが多くあることで知られる東京 下北沢で、移設された鉄道の線路跡に音楽をテーマにしたユニークなホテルが開業することになりました。

私鉄大手の小田急電鉄は、東京 世田谷区の東北沢駅と世田谷代田駅の間のおよそ1.7キロの区間を含む下北沢エリアで、ラッシュ時の道路渋滞の解消などのため、地下に移設した線路の跡地を開発しています。

その一環として、16日にホテルが開業することになり15日、報道陣に公開されました。
ホテルには多くのライブハウスがある下北沢らしい音楽文化を発信しようと、60あるすべての客室にレコードプレーヤーが置かれ、宿泊客は300枚のレコードから好きな音楽を楽しむことができます。

また、ホテルの隣には音楽や演劇などのイベントに使えるホールも併設されています。

一方で、新型コロナウイルスの影響で観光やイベントでの利用が当面見込めないとして、テレワーク需要を当て込み、30分500円から客室を利用できるサービスも用意しました。
このホテルは、地域に宿泊施設が少ないという住民の声を受けて建設されたもので、小田急電鉄エリア事業創造部の向井隆昭さんは「観光客の滞在時間が増え、周辺の商店街などにプラスになると考えている。新型コロナで厳しい地域の音楽業界を盛り上げたい」と話していました。