湯川秀樹博士が晩年過ごした住宅 京大に寄贈 交流拠点へ

日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士が晩年を過ごした京都市にある住宅が京都大学に寄贈され、研究者や学生たちの交流の拠点として整備されることになりました。

京都大学に寄贈されたのは、日本人で初めてノーベル賞を受賞した物理学者の湯川秀樹博士が昭和56年に亡くなるまでの24年間を過ごした京都市左京区の住宅と敷地です。

京都大学の湊長博学長や、建築家の安藤忠雄さんなどが15日会見を開き、およそ750平方メートルの敷地にある住宅や庭の一部をいかした整備計画を発表しました。

母校の京都大学で教べんをとった湯川博士は核兵器廃絶に取り組んだことでも知られ、この住宅に教え子や国内外の研究者、文化人などさまざまな人たちを招いて交流や議論を深めました。

設計は安藤さんが手がけ、湯川博士ゆかりの品を展示するとともに、研究者や学生たちの交流拠点として活用できるよう整備を進め、令和5年の完成を目指すとしています。

安藤さんは「残せる部分はすべて残し、世界中の研究者が集まる場をつくることで、京都が文化の中心であることを表現したい」と話していました。

また、湊学長は「湯川さんの研究への姿勢や社会に対する考え方は京都大学の精神に非常に近く、その遺志を継ぐ場所として残していきたい」と話していました。