8月の外国人旅行者 五輪・パラで去年の3倍増も 記録的な低水準

先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で2万5000人余りと、東京オリンピック・パラリンピックの影響で去年の同じ月のおよそ3倍に増えました。
ただ、感染拡大前のおととしと比べると99%の大幅な減少で、記録的な低水準が続いています。

日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で2万5900人となり、去年の同じ月のおよそ3倍に増えました。

先月は、東京オリンピック・パラリンピックの開催で選手や関係者の入国が相次いだためです。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大前のおととしの同じ月の252万人と比べると99%の大幅な減少で、記録的な落ち込みが続いています。

国や地域別に見ますと、アメリカが3000人、中国が2400人、フランスが1800人などとなっています。

政府は、新型コロナウイルスの水際対策として、ことし1月以降、外国人の入国は「特段の事情」がないかぎり全面的に制限していて、今月は再び旅行者数が減少するとみられます。

政府は今後、国内外で進むワクチン接種の有効性を踏まえて水際対策の段階的な見直しに取り組む方針を示していますが、旅行者の回復の見通しが立たない状況で、今後も観光産業への影響が続きそうです。