在宅介護スタッフを対象 ワクチンの職域接種が始まる 大阪

新型コロナウイルスのワクチンの接種をまだ受けていない在宅介護サービスのスタッフを対象にした職域接種が、15日から大阪市内で始まりました。

この職域接種は、介護事業者でつくる団体が行ったもので、大阪・淀川区のビルの1室に設けられた会場では、あらかじめ申し込んだ介護スタッフたちが医師から次々と接種を受けていました。

新型コロナワクチンの優先接種は、介護施設で働く人たちは対象になりましたが、在宅介護については市町村が必要と判断し、本人と介護事業所が感染者や濃厚接触者にサービス提供を行う意向を示すなどした場合に限られ、団体によりますとワクチンを希望しても、まだ接種できていないスタッフも多いということです。

1回目の接種は16日まで行われ、在宅介護のスタッフやその家族など1400人に接種が行われる予定だということです。

接種した42歳の男性は「これまで自治体の接種では予約ができず、毎日、不安を抱えていたので、きょう打つことができて少し安心できました。これからも感染に気をつけたいです」と話していました。

職域接種を行った全国介護事業者連盟の斉藤正行理事長は「日々、高齢者に接するスタッフに早く接種してもらいたいと計画しました。少しでも安心して仕事に励んでもらいたいです」と話していました。