野党側 “臨時国会 コロナ対策本格議論を”与党側に求める方針

新しい総理大臣の指名選挙を行う臨時国会で、野党側は新型コロナウイルス対策の議論を本格的に行うべきだとして、予算委員会などを開くよう与党側に求めていく方針を確認しました。

自民党総裁選挙の結果を受けて新しい総理大臣の指名選挙を行うため、来月はじめに召集される見通しの臨時国会を前に、立憲民主党、共産党、国民民主党の国会対策委員長らは、国会内で対応を協議しました。

この中で、総裁選挙をめぐる自民党内の動きによって政治空白が生じていて、政府の新型コロナ対策も自宅療養者への対応などさまざまな面で滞っているという認識で一致しました。

そのうえで、臨時国会では対策の議論を本格的に行うべきだとして、予算委員会などを開くよう与党側に求めていく方針を確認しました。

立憲民主党の安住国会対策委員長は「このまま何もせずに感染の第6波が来れば、さらに理不尽な死を遂げる人たちが増えてしまう。それを避けるためにも質疑を充実させるべきで、しっかりとした会期の確保を要望したい」と述べました。

共産 穀田国対委員長「コロナ対応の本格的な議論を」

共産党の穀田国会対策委員長は、記者会見で「もし与党側が新しい総理大臣の指名選挙だけのために臨時国会を召集したいと考えているのであれば、けしからんことで、それは国民を無視していることにほかならない。新型コロナ対応のための本格的な議論を行うべきだ」と述べました。