インド 伝統の「ガネーシャ祭り」コロナの早期収束など祈る

インドで、ヒンドゥー教伝統の「ガネーシャ祭り」が始まり、新型コロナウイルスの感染が続くなか、人々が早期収束などを祈りました。

「ガネーシャ祭り」は、ゾウの頭と人間の体を持つヒンドゥー教の神様「ガネーシャ」に厄よけを祈願するものです。

インドでは、1日の新たな感染者数が一時、40万人を超えるなど、感染者が爆発的に増えましたが、現在は1日当たり2万人台の日もあり、多くの店が営業を再開するなど街は以前の様子を取り戻しつつあります。

こうした中、ニューデリーの市民団体は、例年1万人規模の参加者を50人に制限し、通常11日間の期間も4日間に短縮して、ことしの祭りを開催しました。

会場では、高さ3メートルほどのガネーシャの像の前で市民が祈りをささげ、音楽に合わせて踊ったあと、厄よけを祈願して川に見立てたプールの水に像を沈め、祭りを祝いました。

参加した女性は「祭りに参加できてとてもうれしいです。感染拡大が早く収まるよう祈りました」と話していました。

インドでは、ワクチンの接種が完了した人の割合はおよそ13%にとどまり、これからの祭りのシーズンで人々が集まる機会が増えると予想され、専門家からは感染の再拡大を懸念する声が出ています。