スポーツクライミング 楢崎智亜 パリ五輪へ“2種目”に専念

スポーツクライミングの日本男子のエース、楢崎智亜選手が、今後はボルダリングとリードに専念し、独自の登り方を編み出して日本記録を作ったスピードには出場しない考えを明らかにしました。3年後のパリオリンピックで金メダルを目指すためだということです。

スポーツクライミングは初めて実施された東京オリンピックではスピード、ボルダリング、リードの総合成績で争われましたが、3年後のパリオリンピックではボルダリングとリードの総合で争う「複合」と、スピードの2種目にわかれることになっています。

東京オリンピックに金メダルをねらって臨み4位だった楢崎選手は13日オンラインで取材に応じ、パリオリンピックでより確実に金メダルを目指すため今後はボルダリングとリードの強化に専念し、スピードには出場しない考えを明らかにしました。

楢崎選手はスピードで「トモア・スキップ」と呼ばれる独自の登り方を編みだして世界の上位に入るタイムを出していて、断念を決めたことについて「悲しい気持ちもあるが、ボルダリングやリードの目標に到達するには時間が足りないと考え諦めた。スピードでの登り方の癖がリードに出ていたのでこれから改善していきたい」と話していました。

16日から世界選手権

楢崎選手は16日からモスクワで行われる世界選手権がオリンピック後の初戦で「楽しんで登る姿や何かにとらわれずに自由に登る姿を見てほしい。ボルダリングでは2連覇を、リードでは表彰台を目指したい」と目標をあげました。

日本代表は世界選手権に13人が出場する予定で、男子の藤井快選手は「オリンピックを見て、あの場にいないとわからない緊張感を3年後に自分も感じたいと強く思った。世界選手権では表彰台の真ん中に乗りたい」と意気込みを話しました。

また女子の伊藤ふたば選手は1か月前に右ひじの肉離れのけがをしたということで「ベストな状態ではないが決勝に進みたい」と話していました。