外国人留学生など対象にワクチン接種 多言語で対応 大阪

大阪にある外国人の就労支援などを行う会社が、地域で学ぶ留学生などを対象にした職域接種を実施し、およそ600人の外国人が参加しました。

外国人向けのワクチン接種の情報について、各自治体は外国語のほか、理解しやすい簡単な日本語を使ってホームページで発信していますが、日本語を十分に理解できない外国人にとっては、予約などの手続きが煩雑で十分に浸透していないとの声が上がっています。

こうした中、大阪 浪速区の外国人の就労支援などを行う会社は、安心して接種を受けてもらおうと、外国人留学生などを対象にした職域接種を実施し、12日は、近くにある専門学校の留学生など、およそ600人の外国人が参加しました。

会場では、ベトナム語や中国語などを話せる会社のスタッフが受け付けを行い、17の外国語で予診票を記入すると日本語に翻訳される、会社が開発したツールを使った支援などを行っていました。

接種を受けたバングラデシュ人の23歳の男性は「早く打ったほうがよいかなと思っていました。接種することができて安心しています」と話していました。

接種を実施した会社の代表取締役、加地太祐さんは「行政からの案内も基本的には日本語で、なかなか情報が行き届かず、多言語対応をするとしても、たくさんのことばがあるので、行政だけでは難しく、行政と民間で連携することで、多くの外国人の接種が進めばと思う」と話していました。

“ことばの壁” 接種進まない要因に

日本語を十分に理解できない外国人にとっては“ことばの壁”がワクチン接種が進まない、大きな要因になっているとの指摘があります。

2年前に来日し、大阪市内の専門学校で学ぶ、ネパール人のギリ・ヒラさん(24)は、手元に届いた接種券の文言には理解できない漢字が多く、すべてを理解できなかったといいます。

学校に通わずに働いている外国人の友達の中には、接種券が届いても何の手紙か理解できない人もいたということで、ギリ・ヒラさんは「いろいろな郵便物が家に届くが、漢字が多く、何が書いてあるのかわからず困っている人たちもいる。ひらがなや英語も一緒に書いてくれると助かります」と話しています。

大阪市 簡単な日本語で案内など対応進める

外国人のワクチン接種を進めるため、大阪市は、英語や中国語、それにベトナム語など、8か国語で対応するコールセンターを設けているほか、ホームページでは外国人にも理解しやすい簡単な日本語を使った案内を掲載しています。

また、市内の集団接種会場では、18の言語に対応できる医療通訳を用意しているということで、大阪市は「日本語の通じない方にも安心して接種していただけるよう、対応を進めていきたい」としています。