米同時多発テロ20年 ビル崩壊現場で見つかったレジを展示 福岡

アメリカ同時多発テロ事件から今月11日で20年がたちました。テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービルに出店していた福岡市の飲食店は、平和について考えるきっかけにしてもらおうと、当時現場から見つかったレジを店内に展示しています。

レジが展示されているのは、福岡市中央区の「めんちゃんこ亭天神店」です。店を経営する会社によりますと、このレジは20年前世界貿易センタービルにあった店舗で実際に使っていたもので、ビルの崩壊からおよそ1か月後、がれきの中から見つかったと現地の警察から連絡があり、福岡に持ち帰ったということです。

大量のがれきに押しつぶされることなく奇跡的に原型をとどめていて、残されたレシートには最後の営業日となった「9月10日」の日付が刻印されています。

事件の日は、午前11時の開店に向けて日本人1人を含む従業員6人が仕込みの作業に取りかかっていましたが、発生直後に避難したためけが人などはいなかったということです。

この店ではレジを展示するとともに、事件直後の現地の混乱や「テロとの戦い」など、この20年を振り返るチラシをつくって客に配っています。

「あれから20年がたつんですね」などと客から声をかけられることもあるということで、店を経営する会社の米濱裕次郎社長は「同時多発テロ事件は実際に起こったことなのだと現地にあったものを見て身近に感じ、平和について改めて考えるきっかけにしてほしい」と話していました。