自民党総裁選 立候補表明の3氏 今週17日の告示を前に動き活発

自民党総裁選挙で、立候補を表明している岸田前政務調査会長は、13日午前、みずからが訴える外交・安全保障分野の政策を発表しました。
また河野規制改革担当大臣と高市前総務大臣は、党所属国会議員の事務所を回って支持を呼びかけるなど、今週17日の告示を前に動きが活発になっています。

岸田氏 外交・安全保障分野の政策を発表

岸田前政務調査会長は午前中、総裁選挙で訴える外交・安全保障分野の政策を発表しました。

この中で岸田氏は、覇権主義的な行動を強める中国を念頭に「わが国は国際的価値観の対立の最前線にある。台湾海峡の安定や、香港・ウイグルの問題に毅然と対応し、民主主義など普遍的な価値を守り抜く」と述べ、日米同盟を基軸に「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指すとともに、人権問題担当の総理大臣補佐官を新設する考えを示しました。

また、領海警備にあたる海上保安庁の能力や権限を強化し、武力攻撃に至らない、いわゆるグレーゾーン事態への対応を定めた法整備を検討するとしているほか、ミサイル防衛については、いわゆる「敵基地攻撃能力」の保有も含め、能力の向上を検討するとしています。

さらに、国際的なデータ流通の枠組みや、地球温暖化対策、それに核軍縮の推進など、国際社会のルール形成に日本が主導して取り組んでいくとしています。

一方、核軍縮や核不拡散をめぐっては、各国の有識者らを集めて、核兵器のない世界の実現に向けた工程表を作成するとともに、アメリカなど核保有国に議論の場に参加するよう働きかけていくとしています。

河野氏 議員会館で支援求める

河野規制改革担当大臣は午前中、議員会館の事務所を相次いで訪問し、党所属の国会議員への挨拶回りを始めました。

このうち、みずからと同じ麻生派に所属する船橋利実氏の事務所では「よろしくお願いします」と声をかけ、政策やこれまでの活動などを記した著書を手渡し、支援を求めました。

そして、SNSを通じた支持の拡大に生かそうと写真や動画の撮影にも応じていました。

また梶山経済産業大臣とも会談し、エネルギー政策について意見を交わしました。

河野氏は、午後も議員への挨拶回りを行う予定です。

高市氏 議員会館で挨拶回りと細田元幹事長と会談

高市前総務大臣は午前中から、議員会館の事務所での党所属国会議員への挨拶回りを始めました。

このうち松下政経塾の後輩で、谷垣グループの黄川田仁志氏の事務所では、自らの政策を記した著書を手渡したうえで「経済をしっかり立て直そうと本を書いた。読んでいただき、応援して欲しい」と述べ、支援を呼びかけました。

これに対し黄川田氏は、「立候補表明の記者会見は、地元の党員の評判も上々だ。今後とも力強いことばで引っ張っていってほしい」と応じました。

午後には、かつて所属していた党内最大派閥、細田派の会長を務める細田元幹事長の事務所を訪れ、約10分間、会談しました。

高市氏の挨拶に対し、細田氏は「頑張ってください」と応じたということです。

また13日は、国会内の医務室で2回目のワクチン接種を行ったほか、テレビ番組に出演しました。

石破氏と野田氏の動きは

総裁選挙をめぐっては、石破元幹事長が、近く立候補するかどうか判断するとしているほか、野田幹事長代行も立候補に必要な推薦人の確保に向けて働きかけを続けています。