7月~9月の大企業の景況感指数 +3.3ポイント 3期ぶりプラスに

財務省などが発表した「法人企業景気予測調査」で、ことし7月から今月にかけての大企業の景況感を示す指数はプラス3.3ポイントとなり、3期ぶりにプラスに転じました。

この調査は財務省と内閣府が3か月ごとに行っていて、自社の景気の受け止めを尋ね「上昇した」と答えた企業の割合から「下降した」と答えた企業の割合を差し引いた指数で表します。

この中で、7月から今月の指数は大企業ではプラス3.3ポイントとなりました。

前の期の調査よりも8ポイント改善し、3期ぶりにプラスに転じました。

製造業、非製造業ともプラスとなっていて、製造業では、世界的な半導体不足を背景に、半導体の製造装置メーカーなどがプラス30.5ポイントと大幅なプラスとなりました。

また非製造業では、広告収入の増加などで、情報通信業は8.5ポイントのプラスとなりました。

一方、中小企業はマイナス18.0ポイントと、前の期の調査より7.5ポイント改善したものの、なおもマイナスが続いています。

この先の景況感については、10月から12月にかけての大企業の指数はプラス6.8ポイントと、さらに改善する見通しとなっています。

財務省は「ワクチン接種が進むことで売り上げが増えることへの期待感が企業にはみられる」としています。